Idræthøjskolen i Aarhus

ここIHAは、スポーツに特化したフォルケホイスコーレの中でも特に豊富なスポーツ施設を持つことで有名だ。学校の所有する広大な敷地を最大限に生かし、あらゆるスポーツ施設が整備されている。屋内テニスコートや体操ホール、プール、ジムなど大小合せて５つの体育館を保有しており、自由時間に使用する事もできる。更に屋外には10面のサッカーコート（芝生）、陸上トラック、14面のテニスコート、ビーチバレーコート、バスケットコートなどが完備されている。屋内外問わず興味のあるスポーツを思う存分楽しむことが可能だ。本館には他のフォルケホイスコーレ同様ビリヤード、映画館、音楽室などもあり、スポーツで疲れた体を十分に癒す環境も整っていると言える。

デンマークではサッカーにも勝る勢いでハンドボールに人気があり、冬のナショナルスポーツとされている。男女ともにプロリーグもあり、プロチームは全国に存在するが、ここIHAが持つ体育館「Vejlby-Risskov Hallen」はプロチームSK Aarhusのホームとして使用されている。そのため、全国から多くの生徒がプロ選手やトレナーを目指し学校の門をくぐる。また先生を通してクラブチームの講習会、地元社会人チームや他校との練習試合／合同練習（登録制）に参加することも可能。国境を超えてドイツブンデスリーグを訪問しての合同練習や試合観戦に参加することもできる。それだけでなく、SK Aarhusの現役選手Lina Rask選手がアカデミークラス講師として授業してくれることもIHA人気の大きな理由のひとつだろう。SK Aarhusにはハンドボール女子日本代表キャプテンである本多恵選手が2015年まで所属しており、同年にはユース日本代表女子の合宿会場となるなど、日本との繋がりも深い。

広大な敷地を持つ学校であるにもかかわらず、約500件ものカフェが立ち並ぶデンマーク第２都市オーフス市街までバスでわずか10分ほど、夏にはトップレスの北欧美女が日焼けを楽しむリスコー海岸（Risskov strand）までこれまたバスで約15分という町と自然どちらにも短時間でアクセスできるという立地。ちなみに学校が位置するRisskovの”skov”とはデンマーク語で”森”を意味し、その名の通り学校の２キロ南には豊かな森林が広がっている。休日には町でショッピングや北ヨーロッパ最大のアート美術館”ARoS”を訪れるのもいいが、国木、ブナの木が立ち並ぶ海外沿いの緑道をジョギングしたり、学校のマウンテンバイクを借りてサイクリングしたりという選択肢も捨て固い。